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こんばんは、真木です。
一種超越的な視点から描く物語をメタな物語と言うことがあります。
ある定型をもじったり、変形させたり、引きあいに出したりして、その活用形は様々です。
よく例に出されるのが勇者と魔王を扱ったファンタジーですね。
勇者がよく言うセリフや、魔王と勇者の間で繰り広げられる戦いなどをパロディにして楽しみます。
メタな物語は、元となる定型が非常にポピュラーで、人気がある場合が多いです。
そういう定型を正統と呼ぶのでしょうね。
私個人としては、メタな物語は苦手にしています。
メタを楽しむためには正統をよく知っている必要があるので、敷居が高いこともあるからです。
でも電撃文庫のライトノベル『はたらく魔王さま!』は楽しんで読みましたし、コバルト文庫の『贅沢な身の上』もほくほくしながら読みました。
定型を知っていればより面白いのでしょうが、二つとも単体でも十分楽しいストーリーやキャラクターが用意されていました。
メタを使うには、どんな読者がこれを読むのか想定するのが重要だと思います。
年齢層によって常識にしている定型が違うと思いますし、そのタイトルを見て手に取る人は誰かによっても変わるのでしょう。
「魔王さま」という言葉を見て心惹かれる読者は、たぶん魔王と勇者がセットになって出てきます。
だから勇者を登場させても、違和感なく受け入れられるのでしょう。
私も読者層を研究しつつ、いずれはメタな物語を書いてみたいものです。
それでは、今日はこの辺りで。